Bel*log

プログラミングと読書と投資。たまに麻雀。

『人月の神話』

4月から6月の3ヶ月間に身をもって体験した『人月の神話』。スケジュールの遅延、膨れ上がった予算、そして欠陥製品といった怪物。銀の弾丸?そんなものはなかった。
本書を読み、思索した人がマネジメントをしていたならば、もっとやりようはあったのではないでしょうか。人海戦術で人をひたすら投入するのではなく、優秀な人を適切なタイミングで投入しチームとして前進できたはずです。

人月の神話【新装版】

人月の神話【新装版】

『人月の神話』は原著初版が1975年、つまり40年前の書籍ですが、プロジェクトの問題における本質は変わっていない。
人月と呼ばれる言葉を使い仕事を進め、失敗するプロジェクトは後を絶たないわけですが、いつになったら前に進めるのかと暗澹たる気持ちになり、読了後は3ヶ月間属していた案件の人たちに配って読ませてえ…と思いました。


難しさを本質的なものと偶有的なものに分けて考えたり、問題の認識と対応を思索した議論には今でも価値があります。
新装版は振り返りがあるのも良いですね。


人の数をそのまま人月へ換算して、うまくいくはずないのは明らかなので、スキルほぼ無視でとりあえず人かき集めてるプロジェクトには今後近寄りたくないなぁと思ったのでした。将来マネジメントやるにしても、過去の知見を学んだ私たちは、『人月の神話』なんて信じない心ある管理者になるように努めないといけないですね。

読書スタイルを変える

去年あたりから読書スタイルを少しずつ変えていて、最近では10~20冊を同時に読んでいるのですが、そのような読み方を推奨している書籍がこれです。

読書スタイルを少し参考にしていた友人もこの本を読んで、現在のスタイルになっていったとのことでした。
昔から何冊かを同時に読んではいたのですが、10冊以上を同時並行で読むようになってから、一冊一冊読んでいる時よりもたくさん本が読めるようになったと思います。
思えば、自分が受験生の時は1日に7科目を勉強していて、飽きないように時間や場所でやる教科を変えたりしていたものでした。読書も、時間や場所で読む本を変えたほうが、脳にとっては刺激的なのかもしれません。
今はKindleもありますから、本を1、2冊とKindle端末を鞄に放り込んで出かければ、何冊でも同時に読めますね!素敵です。

時間貯蓄家になっていないか

SHIROBAKOがとても良かった。放映終了してからも何回も見返している。こんなに毎回面白くて感動した作品は初めてかもしれない。まだ観てない方は是非!
今はP.A.Worksつながりで花咲くいろはをまとめて観ている。これもまた面白い。


早くも2015年も4月、新年度になってしまった。


最近読書熱が上がり続けている。
直近で読んで面白かったのはミヒャエル・エンデの「モモ」です。なんで今まで読んでなかったんだろう。
児童書だと思って侮る無かれ。大人になった今だからこそ面白く感じた部分があった。
現代人は気づいていないだけで、灰色の男たちに時間を奪われてないだろうか。時間と気持ちに余裕のある生活を送れるように気をつけたい。

モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127))


そういえば、昨日Twitterを眺めていて、こんなのを見かけた。


itpro.nikkeibp.co.jp
設計作業は当初60人体制でプロジェクトをスタートしたが、遅延が始まったため、順次増員して、200人→450人→1300人(!?)。itpro.nikkeibp.co.jp
絶対関わりたくない案件だこれ。


anond.hatelabo.jp

そもそも、開発の遅れは人を増やす事で対処できるものなのだろうか?

やはり人海戦術というものはあるんだと思うんだけど

正しい分業化とマネージメントが行われずに盲目的に人数を増やすと、ただただ炎上にしかならないってこと。お金だけが莫大にかかっていくということ。

ほんまこれに尽きる。


初めて客先に出ていて、今にも火が吹きそうなんですが、この特許庁のやつに比べたら全然大丈夫そうなのでなんとなく気楽に構えている。

自分が目指すべき方向はこれだ、と思った

 

私が今の会社でやりたかったことは結局のところITという切り口から攻める変革だったんだと思います。でも、今の私に技術はないのでその実現は難しかったし、技術がなければそういう部署に行くこともない。

販売・接客・物流を経験しましたが、特に物流は技術が入り込む余地がまだまだあるように感じました。こういう隙間に積極的にIT技術を持ち込んでいくことが、これからプログラマとして働く私の目指すべきところだな、と思います。